Re:Create 地方の寄る辺から

田舎と都市が入り乱れる街@京都のエンジニアが考えたことをつぶやきます。

衰退してもなお残るもの

未来人材ビジョンを読んだ。前提条件は、だいたい知ってた。みたいな感覚で、そりゃそう。という感想しかない。

https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001-1.pdf 衰退が確定した国におけるプランB|Taejun|note 日本人が頑張らない理由 - orangeitems’s diary

自分の結論は、未来に希望を持って、今できることをまず頑張る。になる。 社会貢献的な意味合いの強い企業で働いているのは、きたる未来の礎となるためだから。


15年ぐらいまえから、未来へのターニングポイントを置くなら、2025年と設定していた。 もうあと3年しかないんだけどね。

なぜ2025年を設定してるかというと、大学時代に聞いた景気循環のサイクルは40年周期で巡ってくるという説。がまずひとつ目。

2025年は、日本にとって何かしらのイベントが起きるだろうと思っているし、ウクライナから始まった戦争に対しては悲観的な未来しか描けない。

もう一つは、生まれた年代ごとの感覚の潮目みたいなのが、1982年か1984年生まれ前後の世代にあるのを感じていて、明らかに目指してる未来が違う層が、これからのリーダー的なポジションに立っていくだろうという予感があるからだ。昔に呼ばれた名前はゆとり世代。自分から見る世代的な印象をあえて言葉にするならば「 日本の凋落 / ITネイティブ / 社会貢献志向 / 」だろうか。自分たちは、物心ついたころから、下降していく日本しか見ていない。バブルナニソレオイシイノ?子供の頃に見た印象深いニュースは阪神大震災と、地下鉄オウムサリン事件。その前後で、Windows95だろう。パソコンは子供の頃からあったので、ITとそして携帯電話が当たり前になっていたころ。最近のスマホネイティブの今の新卒世代にも驚くかぎりなんだが。

そういう世相で育った中で、今では世代を代表する人が目立ち始めたのが2005年ぐらいだろうか。のちに社会起業家とか言われだす人や、それに賛同し支援する人たち。上の世代が会社なんてクソ喰らえと言ってる間に、社会的使命だとか、ビジョンとかミッションとか掲げる会社だったりNPOだったりを立ち上げていた。これまでの仕組みで救われることを期待していないから、自分でやるしかない。そう考えてかどうかは知らないが、お金を稼ぐ以外の動機と、お金を稼ぐことの両輪で行動する人がいる世代なのだと思っている。社会貢献的な志向は、まだ世の中の主流ではないものの、自分たちより下の世代だと、そういう人もいるよね、カッコいいかも。がスタートラインになっていると聞く。

その世代がもう40ぐらいに差し掛かってきた。ようやく社会的に重要なポジションにもつけるようになってきた。ブコメにあった経団連のレポートを執筆してる飯田氏の本を読んだのは、2009年で、きっかけは81年生まれの[荻上チキ]氏の本だっただろうか。ようやく新しい世代が入り込める時代になってきた。経団連設立時のメンバーは、みな30代だったそうだ。(ソースどっかいった)30代で社長になってほしいよね。一人でも入って成果を出せば、まわりも引っ張ってきて若い世代をねじ込めるだろう。上の世代に期待はしていない。もちろん協力してくれる人はたくさんいるが、やるのは私達の世代だし、むしろ、その後の世代に橋渡しすべきなのかもしれない。

2025年のターニングポイントを前にして、自分はプランAとプランBの中間にいて、プランB側をどうにかプランA側の世界へ売り込む仕事をしている。 ちなみにプランBに全振りしている友人は、島根の山の中で自給自足をやりながら、中小企業のコンサルしつつ、元ひきこもりの人と一緒に畑をやってる。まじで尊敬しかない。

経産省の事例にあった、神山町は本当になにもない地方の山奥だ。十数年前にいったが、まだ焼き畑やってた頃の場所にある山村集落が残っていて、これからどうなるのだろう?と思っていた。 Sansanの高専はおもしろい取り組み。その頃の神山は葉っぱビジネスで有名だったのだが、そのあとも、なぜか人材が集まってきている。 一つでも軸になる、なにかがあれば、一番最初に衰退した場所から、最初に蘇っていく。食べ物さえあれば、人は生きれるし、人がいればなにかを生み出せる。なんだかんだ水が豊富な日本は労働力さえ投下できれば、食料を確保できるという恵まれた国だと思う。

これから数年をかけて、新しい価値観の世代へ徐々に切り替わっていくのは間違いない。だって、上の世代は減る一方で、下の世代は増えていくのだから。過酷な人口減少を受け入れつつ。 自分のやっていることが正解かどうかはわからない。ただ、5年後、10年後の崩壊と再構築に備えて、次にどうつくるか考えておくしかないと思っている。